はじめに
この記事は、私たち夫婦が2023年10月に行った、ロイヤルカリビアンの豪華客船での旅について書いた旅行記です。
楽しかった旅行の思い出をブログとして残すことで、少しでもみなさまが旅行される際の参考になれば、という思いで書いております。
最後まで読んでいただけると嬉しいです😊
それでは、よろしくお願いします。
今回は旅行9日目の第二弾。
前回はヴェスヴィオ周遊鉄道に乗り、ポンペイの入り口まで来ました。
前回の記事はコチラ
⇩
- はじめに
- ポンペイについて
- 観光の様子(モデルルート)
- 参考:その他の行かなかった名所
- 所要時間
- 行った感想
- 今回のルート
ポンペイについて
ポンペイとは?
ポンペイは、ナポリ近郊にある古代ローマの遺跡です。
紀元1世紀にヴェスヴィオ火山が噴火してから、18世紀に発掘されるまで、街ごとずっと火山灰に埋もれていました。
そのため、古代ローマの街がかなり保存状態がよい姿で残っており、遺跡内を見学することで、当時の生活の様子などをうかがい知ることができます。世界遺産にも登録されています。
自分は世界史大好き!
事前に日本のポンペイ展にも行って予習済みだぜ!
ポンペイの入場券
ポンペイの遺跡を見るには入場券が必要です。当日券もありますが、購入の列に並ぶ必要があるので、事前にネット予約しておいた方が良いです。
ネットで予約できるサイトはたくさんありますが、チケットの値段が一番安いのは公式サイトです。
しかし、実はこの公式サイト、見づらくて分かりにくいです。
また、予約できる日程が制限されており、あまり先の日付には予約が入れられないようになっています。例えば、「1ヶ月前にならないとカレンダーの日付が選択できない」とか、他の観光地の予約サイトなどでもよくあると思うのですが、ポンペイに関しては、「何日前になれば予約枠が解放されるのか?」がよく分かりません。
我々がポンペイに行ったのは、10/13でしたが、予約枠が解放されたのは、なんと前日の10/12でした。前日はローマ観光をしていたので、その合間になんとか予約できました。
そんな風に苦戦するくらいなら、多少高くても他サイトで予約した方がいいかもしれません。
公式サイトからの予約に挑戦したい方はコチラです。
⇩
ポンペイ遺跡入場券:38€(約6,023円 19€×2人分 当日のレート:1€=158.51円)
観光時の注意事項
ポンペイの遺跡内はものすごく広いので、全部見ようと思ったら丸一日かかると思います。
特にクルーズ旅行では、観光できる時間も限られているため、必ず事前に見たいスポットを絞っておきましょう。
「現地に行ってから適当に周ろう」という気持ちだと、わけが分からないまま、ただ遺跡をウロウロして時間と体力を消耗しただけ・・・ということになりかねません。
我々も見たい場所を調べてから行ったのですが、実際に現地でどのくらいの時間が掛かるのかイメージができずに苦戦しました。
この記事には、我々が実際に行動したものだいたいの時間を載せておくことにします。もしポンペイ観光に行かれる場合は、ぜひ参考にしていただければと思います。
他の注意事項として、遺跡内は日影がほとんどなく、炎天下の中を長時間歩くことになります。日焼け対策や飲み水の確保を忘れずにしておきましょう。
ガイドブックなどを見てから行こう!
ポンペイの公式サイトにもPDFの地図が出ているぞ。
観光の様子(モデルルート)
注意!!
「実際に行ったおすすめスポット」には☆マークを付けています。
「行かなかったけど有名なスポット」を紹介するときは◇マークを付けています。
☆マリーナ門(9:30ごろ)
まずは「マリーナ門(Porta Marina)」から入場します。事前にネットでチケットを購入していたので、PDFチケットのバーコードを入り口でかざし、すぐに入場できました。
遺跡に入場してすぐ、あそこをくぐって、ポンペイの街の中に入ります。
入りました!
道路があって、道の左右には建物の残骸があります。
普通の遺跡だったら、これだけでもかなりキレイでスゴイと思うのですが、これが街ごと残っているとは🙄
これは当時の横断歩道的なものですね。
飛び石のようにすることで、雨の時に水はけがよくなりますし、車輪が通ることもできます。賢い🧐
☆フォロ(9:40ごろ)
(公式マップ:REGIOⅦ-6b Foro)
道なりに進むと、当時の街の中心地と思われる広場(フォロ)に着きます。周りには、当時の政治や行政の施設が集まっています。
左手に見える白い柱の建物が「アポロ神殿」。
こちらは「ジュピター神殿」(上の写真の正面)。
晴れていれば、「ジュピター神殿」の奥に「ヴェスヴィオ火山」が見えるはずなのですが、あいにく雲に隠れているようです。
こちらは「名誉のアーチ」。
広場の中心にあるケンタウロスの像。
なんでお腹の中に顔が?!😵
広場から、遺跡の奥(東の方)へと進んでいきます。
うーん、本当に街みたいだ。
赤い壁の家(9:50ごろ)
(公式マップ:REGIOⅧ-7 Casa delle Pareti Rosse)
けっこう広い家がちゃんと残っています。
これ以上中には入れませんでした。
あと、思ったほど赤くありません😓
☆大劇場(9:55ごろ)
(公式マップ:REGIOⅧ-10 Teatro Grande)
とても大きい屋外の大劇場。
政治家の演説や、演劇などをしていたんでしょうか?
これは舞台側から客席を見た様子。
前日にコロッセオを見た後なので、あまり感動しないと思ったのですが、意外とすごかったです。普通の街にこんな舞台が作ってあったというのがスゴイ😯
小劇場(10:00ごろ)
(公式マップ:REGIOⅧ-12 Teatro Piccolo-Odeion)
今度はお隣の小劇場。
大劇場と比べるとかなり小さい。
演劇や政治家にもランクとかあったんでしょうか?
「お前は小劇場で十分🙁」みたいな。
劇場または剣闘士の兵舎の四柱廊(10:00ごろ)
(公式マップ:REGIOⅧ-11 Quadriporitico dei teatri o Caserma dei Gladiatori)
こちらも大劇場と小劇場のすぐ隣にある。
初期は劇場の控え場、途中からは剣闘士の兵舎として使われていた広場のようです。
シリコの家(10:10ごろ)
(公式マップ:REGIOⅦ-17 Casa di Sirico)
シリコという政治家兼貿易商の屋敷です。
たまにこういう当時の人の石膏像があって、噴火の怖さを伝えてくれます。
◇スタビアーネ浴場
(公式マップ:REGIOⅦ-16 Terme Stabiane)
「シリコの家」のすぐ南に有名な「スタビアーネ浴場」があります。
本当は「スタビアーネ浴場」の方に行きたかったのですが、よく分からず、たぶん間違えて「シリコの家」に入っています😵💫
実際に現地に行くとずっと似たような景色ですし、時間的な焦りと疲れで間違えてしまったようです。事前によく調べて行ったはずなのですが・・・みなさんは同じようなミスをしないよう気を付けてください😣
☆オルソ・フェリトの家(10:20ごろ)
(公式マップ:REGIOⅦ-19 Casa dell'Orso Ferito)
通称「傷ついたクマの家」。入り口に熊の床絵があります。
入り口の床絵といえば「犬」が有名ですが、クマもあるとは知りませんでした。
「HAVE」と書いてあるのが見えますね。「ようこそ(Welcome)」という意味らしいです。
室内に入ると壁画も床板もキレイに残っています。
有名じゃない建物ですが、保存状態がいいですし、あまり混んでいないのでおススメです。
「オルソ・フェリトの家」とは関係ないですが、こんなところが近くにありました。
たぶん、なにかのお店ですよね?
地図を見ても何も書いていないですが、こういう遺跡がゴロゴロあって、全部拾いきれません😶
◇娼婦の館
(公式マップ:REGIOⅦ-18 Lupanare)
「オルソ・フェリトの家」のすぐ南に人気スポットの「娼婦の館」があります。
我々が行ったときは北側からの道が通行止めになっており、南側から入るためには、道をグルっと大回りしなければなりませんでした。また、見た感じかなり多くの人が集まって混雑しているようでした。
本当は行きたかったのですが、時間的にも体力的にも厳しいと感じ、あえなく断念しました。
ここに限らず、ポンペイの遺跡内は、その時期によって通行止めにされている道があったり、修復中などで一時的に見学できなくなっている建物があります。
事前に考えた計画通りに行かない場合もあると思うので、臨機応変に対応していきましょう。
市場(10:30ごろ)
(公式マップ:REGIOⅦ-12 Macellum)
現在は広場のようになっていますが、当時は屠殺場と市場が一緒になっており、肉や魚を解体して、そのまま売っていたらしいです。
分かりにくいですが、壁画には魚などの売り物の絵が描かれているようです。
この壁画の前に石膏像が置いてあるので、人が集まっています。市場があった時もこんな感じで買い物客が集まっていたのでしょうか?
ここも見る予定ではなかったのですが、入り口のところにいた現地人のスタッフさんに、かなり滑らかな日本語で「見ていきませんか?」と呼び込みされたので寄ってみました。
こんな遺跡の中で久しぶりに日本語を聞いたら、もう行くしかないぜ!
☆悲劇詩人の家(10:35ごろ)
(公式マップ:REGIOⅥ-4 Casa del Poeta Tragico)
これがかの有名な「犬の床絵」のある「悲劇詩人の家」🐶
「CAVE CANEM(猛犬注意)」の文字もちゃんと読めますね!
入り口はガラスで仕切られていて、室内には入れませんでした。
◇フォロの浴場
(公式マップ:REGIOⅦ-10 Terme del Foro)
「市場」と「悲劇詩人の家」の間あたりに、有名な「フォロの浴場」がありますが、見逃していたようで、行きませんでした。
「スタビアーネ浴場」も見なかったし、有名な浴場を両方とも見逃すとは・・・、テルマエに縁がなかったようです。とても残念😣
☆ファウヌスの家(10:40ごろ)
(公式マップ:REGIOⅥ-1 Casa del Fauno)
こちらはポンペイの街の中でも、かなり広い豪邸だったようです。
このファウヌスの像がいいですよね!
このポーズにはどんな意味が・・・😶
奥の方にも敷地が広がっていますが、入ることはできませんでした。
この奥には、アレクサンドロスとダレイオス3世が戦った「ペルシャ戦争」の「イッソスの戦い」を描いたモザイクがあるはずですが、見れませんでした😗
参考ですが、こちらは日本で「ポンペイ展」に行った時のものです。
上に乗って右手を伸ばしているのが「ダレイオス3世」。⇩
こっちは「アレクサンドロス」。⇩
ちなみに、遺跡内にある「ファウヌスの像」や「イッソスの戦いのモザイク画」はすべてレプリカで、ホンモノはナポリ考古学博物館に収蔵されています。
レプリカだとしても、こうして現地に実際に置かれているのを見ると、感慨深いものがあります。
時間があれば、博物館に行ってホンモノを見てみるのもいいかもしれませんね。
パン屋(10:45ごろ)
(公式マップ:REGIOⅦ-20 Panficio di Popidio Prisco)
パン屋です。
左には窯、右側には石臼、そのまま残っていますね。
こちらも「ポンペイ展」より。こんなパンを焼いていたらしい。
こちらも「ポンペイ展」より。発掘された「炭化したパン」。
パン的には見逃せないスポットです。
☆ヴェッティの家(10:55ごろ)
(公式マップ:REGIOⅥ-11 Casa del Vetti)
センシティブな画像が出るので閲覧注意です🙄
こちらもポンペイの街を代表する大豪邸。
入り口には繁栄の神「プリアポス」の絵が飾られています。
現代の感覚からしたら色々とヤベー絵ですね🙄
金貨の入った袋を天秤に乗せて、重さを量っているらしいです。
この絵にばかり話題が行きがちですが、広い建物の中に入って見学できます。
壁画などもかなりキレイに残っています。
鮮烈な赤色、これが「ポンペイの赤」と呼ばれる色使いですかね。
秘儀荘へ向かう(11:00ごろ)
いろいろなガイドを読むと、必ずと言っていいほど「絶対に行くべき」と書かれているのが「秘儀荘」です。
しかし、「秘儀荘」は他の遺跡とは離れた場所にひとつだけポツンと存在しているので、ここ一ヶ所を見に行くために時間と体力を使います。逆に、「秘儀荘」を見ないのであれば、あと2~3ヶ所は遺跡を見れそうです。
我々も迷いましたが、行ってみることにしました。
「ヴェッティの家」から「秘儀荘」を目指す。
ずっとレンガと石畳でしたが、途中から緑が増えてきます。
緑が増えるのに伴い、遺跡群が途切れるので、しばらく観光スポットがないところを歩きます。
ポルタ・エルコランのネクロポリス
(公式マップ:REGIOⅥ-17 Necropoli di Porta Ercolano)
このあたりは昔の墓地らしいです。横目に見ながら進みます。
ディオメデスの別荘
こちらもかなり広いお屋敷。
こちらは、ポンペイの中でもかなり初期に発掘された建物なんだとか。
あちこち鉄骨で補修してあるので、情緒がないのが少し残念。
秘儀荘(11:20ごろ)
(公式マップ:REGIOⅥ-11 Villa dei Misteri)
「秘儀荘」に到着しました。
「ヴェッティの家」から歩いて15~20分ほどかかりました。「ヴェッティの家」は「秘儀荘」があるのと同じ「REGIO Ⅵ」にありますから、これでも結構近い方です。
そしてこちらが、有名な壁画。
かなり大きいものがキレイに残っています。
謎の儀式の様子を描いているらしい。謎です🧐
すごいけど、もう疲れた~😣
再びマリーナ門へ到着(11:50ごろ)
まだまだ見どころはありますが、時間の制約もありますし、何より疲れたので、そろそろポンペイ観光も終了です。
入り口のマリーナ門へと戻りました。「秘儀荘」からまた20分くらいかけて歩きます。つまり、「秘儀荘」には行って帰るだけで往復40分くらいはかかるということです。
ヴィーナスの聖域
(公式マップ:REGIOⅦ-1 Santuario di Venere)
出口の直前に広がっている広場が「ヴィーナスの聖域」。
建物はほとんど残っていませんが、謎の像が建っています。
いいケツだ。
博物館&ショップ
最後に博物館とおみやげ屋を見たら、もう出口です。
博物館はかなりサラッと見学、ほぼ通過しただけです。
おみやげ屋さんにファウヌス!
★12:00ごろ 観光終了
遺跡から退場します。
行きと同じ道を10分ほど歩き、「Pompei Scavi Villa Dei Misteri駅」へ。
そこからヴェスヴィオ周遊鉄道に乗り、ナポリへと帰ります。
参考:その他の行かなかった名所
◇アッボンダッツァ通り
「アッボンダッツァ通り(Via Dell'Abbondanza)」は、「スタビアーネ浴場」から「円形闘技場」の方に向かう通りです。
道沿いにいろいろなお店が軒を連ねていた跡を見ることができ、いろいろなサイトやガイドブックでおススメされています。
今回の我々は、見たかった「パン屋」の遺跡は見れましたし、お店っぽい遺跡は他にも各所で見られたので、見に行きませんでした。
◇円形闘技場
(公式マップ:REGIOⅡ-5 Anfiteatro)
その名の通り、大きな闘技場です。ちょっと見たかったですが、遺跡内の一番東端、「秘儀荘」とは真逆の方向にあります。
前日にローマで「コロッセオ」を見ていましたし、時間的にも体力的にも厳しかったので、今回は残念ながら行きませんでした。
所要時間
上記のルートを周るのに、全部で約2時間半かかりました。
ポンペイには「REGIOⅠ~Ⅸ」までのゾーンがありますが、これでも見れたのは「REGIO Ⅵ~Ⅷ」のほんの一部だけです。
実は、予定ではもう1時間ほど見てもよかったのですが、体力的に辛くなってきますし、正直ちょっと飽きてきたので、このくらいでやめておくことにしました。
本当にガッツリ見たい方は、引き続き午後も観光することも可能です(我々は、午後はナポリ市街を観光する予定でした)。
行った感想
- 街が丸ごと遺跡として残っているのは本当にスゴイ。他の場所ではこんな体験できないと思うので、ぜひ一生に一度は行ってほしい。
- 広すぎて全部見切れないので、事前に調べて行きたい場所を絞っておくべき!
- ずっと似たような景色で、長時間いるとさすがに飽きてくるかも・・・。その意味でも行きたい場所は絞っておくべき。
- 日影がなくて暑い。飲み水確保と日焼け対策は万全に!
- 足元もゴツゴツした石畳で歩きにくく、普通に街歩きするより疲れる。歩きやすい靴で!
感動した! みんなも一生に一度は行ってみて!
でもかなり疲れたよ😵💫
今回のルート
遺跡に別れを告げ・・・つづく!
次回はナポリ市街を観光します。
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